Bell Telephone Laboratories, public domain
Karl Jansky
1905 – 1950
アメリカ
20世紀
電波天文学の創始者;天の川銀河からの電波放射を発見
伝記
NRAO/AUI, via Wikimedia Commons
カール・ジャンスキーは1905年にオクラホマ州に生まれたアメリカの物理学者・電波技術者で、電波天文学の偶然の創始者となった。コロンビア大学で物理学を学んだ後、ベル電話研究所に入所し、大西洋横断電話回線の雑音源の調査を担当した。1931年、ニュージャージー州ホルムデルに回転式の指向性アンテナを建設し、波長14.6メートルの電波雑音を調査した。雷雨による雑音と近くの雷雨による雑音を特定した後、起源不明の微弱だが持続的な「シューシュー」という雑音が残った。数ヶ月の観測を通じて、この雑音が太陽ではなく天の川銀河の中心(いて座方向)から来ていることを突き止めた。1933年に発表されたこの発見は、宇宙が可視光だけでなく電波でも観測できることを初めて示した——電波天文学の誕生である。残念ながらベル研究所はジャンスキーの天文学研究への継続を許可せず、通信工学の業務に戻された。彼は45歳の若さで亡くなった。電波天文学における電波強度の単位「ジャンスキー」(Jy)は彼の名にちなんでいる。
主な発見
天の川銀河の中心(いて座方向)からの電波放射を発見(1933年)——電波天文学の誕生。
宇宙が可視光以外の電磁波でも観測できることを初めて実証。
大気中の雷雨と宇宙起源の電波雑音を区別する方法を確立。
電波強度の単位「ジャンスキー」(Jy)が彼の名を冠している。
偶然の発見が天文学のまったく新しい分野を創出した。