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Kip Thorne

Photo by Christopher Michel (2022), CC BY-SA 4.0

Kip Thorne

b. 1940

アメリカ

現代

LIGO計画の共同創設者;重力波の直接検出;2017年ノーベル物理学賞

伝記

Kip Thorne

LIGO/Caltech/MIT, public domain

キップ・ソーンは1940年にユタ州ローガンに生まれたアメリカの理論物理学者で、重力波天文学の実現に中心的な役割を果たした。カリフォルニア工科大学で博士号を取得後、同大学で50年以上にわたり教鞭を執った。一般相対性理論の専門家として、ブラックホールの連星系の合体から放出される重力波の波形を理論的に予測する研究を主導した。1984年にレイナー・ワイスおよびロナルド・ドレーヴァーとともにLIGO(レーザー干渉計重力波天文台)計画を共同で創設した。LIGOは4kmの長さを持つL字型のレーザー干渉計で、重力波による時空の微小な歪み——陽子の直径の1万分の1以下——を検出する。2015年9月14日、LIGOは13億光年彼方での2つのブラックホールの合体から生じた重力波を史上初めて直接検出した。これはアインシュタインが1916年に予測して以来、約100年をかけた探索の成果であり、重力波天文学という新たな分野を開いた。2017年、ワイスおよびバリー・バリッシュとともにノーベル物理学賞を受賞した。また映画『インターステラー』の科学監修を務め、ブラックホールの正確な視覚化(ガルガンチュア)を実現したことでも知られている。

主な発見

LIGO計画の共同創設者——重力波の直接検出を実現。 2015年にブラックホール連星合体からの重力波を史上初めて検出。 2017年ノーベル物理学賞を受賞(ワイス、バリッシュと共同)。 ブラックホール合体の重力波波形を理論的に予測。 映画『インターステラー』の科学監修——ブラックホールの正確な視覚化を実現。